連載「DARK SIDE OF THE ZZZooN」第6回



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《Oscar》

本日はテレシコワに引き続きオスカー編

シンバルの爽快な一発から時を刻むヨツウチカジビート。大地を埋め尽くすベース。タバタさんのギターは大草原を駆ける馬の様に軽快にウネウネと疾走してゆく。ヤマジさんのギターは金属的な響きでやはりアーバンなエッセンスを感じる不思議な空模様。

終始細かいフレーズが幾重にも重なりつつもゆったりと景色を作ってゆく。

二人のギタリストはそれぞれ異なった広がり奥行きでアプローチしていくが5:40~の様にフレーズが重なる瞬間があったりと近いては離れていくスリリングな様相を楽しめるのもモチーフがシンプルな故。

そしてこの曲は森川さんのボーカル入り。今回のレコーディングでは唯一の後から重ねて録音されたもので、インプロの隙を狙って緻密な計算の元に入れられた。ライブではどうバンドとリンクして曲が育っていくのかが楽しみなところ。


Oscar

そのやり方はもういい
子犬に餌をもらうのだ

夜は激しい酔いに溺れて
白川夜舟肺が乾く

耳が痛いほど静かな地底
泥の塹壕の中にいて麻痺
辿りつけば永遠の砂漠
歩き続けて足から木乃伊に


P.S.只今解説中の1月のワンマンで販売された音源がまもなくBand Campでも発売される予定です。

ZZZooサウンド未体験の方は是非!

次回はReynard編

(waka)