連載「DARK SIDE OF THE ZZZooN」第35回




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はい、どうもタバタZZZooです。その後、成田空港からは無事に帰宅しました。穏やかにユルユル休もうと思っても、結構スケジュールは詰まっております。

ある日、近所の友人宅でお座敷練習を決め込もうと、ギターを持って出かけたのですが、ママチャリの後部座席に荷物のカゴがあるのに気づかず、ギターを背負って乗ろうとしたら、あわわわわー!バランスを崩して転倒…。草履を履いていたため、親指の先を擦りむいて血塗れの事態に…。友人宅で応急処置していただきましたが、日増しに痛みが増します。

これか!

ZZZoo様の呪い!

もう許さん!

そもそもあんな訳のワカラン一つ目の怪物が、サン・ラーもどきの宇宙哲学を標榜して、我がZZZooの音楽の象徴たりえるなんて、もう我慢がならん!大体だな、あのZZZoo様とやらはバンドのシンボルマークが具現化したものとして扱われておるが、ドル札の裏のピラミッドのパクリそのものだろ。深い意味はあるのかもしれないが、アイツのせいでZZZooが拝金主義のカルト宗教バンドと見なされてもおかしくないのだ。

しばらくメンバー全員でアイツのことを無視しようではないか。さあ、今度こそカレー屋の話をしよう。

(ここでまたしても煙がモクモクと立ち込める)

---うわっ!何だ、何だ、何だ!ゲゲゲのゲー!ZZZoo様!

Z: 貴様、またわしの悪口か。

---いやまあ、適当ですよ。こんな面倒くさい原稿書きをツアー中にも関わらずやる羽目になることがいけないのです。

Z: 貴様への罰は次回まで見送りじゃ。心してかかるがよい。来週はお前担当の最終回なので、好きにカレーの話を書いてよいぞ。

---ドシェーッ!それは有難き幸せ!どうもありがとうございます!

ZZZoo様はたちまち煙の中へ消えていった。フーッ、やれやれ。

田畑満