連載「DARK SIDE OF THE ZZZooN」第24回



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ノイバウテンの半分人間や宮沢正一の人中間。または人造人間キカイダー、マジンガーZのあしゅら男爵。といったような合いの子の出来損ないが好き。個人的には音楽グループにも必要な要素であると勝手に思っていたりもする。既に完成、確立されたものではなく。とはいえ、各個性が際立つことだけを良しとするのではなく、あくまでもバランスがある上での集合体。ひとえにそれが何であるかとの説明は難しいのだけれど、それを表装で演ろうと思ってもそう簡単には出来ないし、また、勝手にそうなるかといえばそうでもない。ここは各自の経験がものをいう部分なのではないかとも思う。何深く考えることなく自然発生したグループでもあるので、それがより重要になってくる要因でもある。ただ、元々単に一回、二回のセッションバンドであろうと思っていたのは嬉しい誤算で、あれよあれよと今後のライヴ予定も多岐に渡り増え続けている。

とりあえずはベスト盤、またはタイ、ベルリンまでは続く見通しであると思われる今日この頃。なんだかんだとZZZooは能動的な活動でもある。

追記:先日ニューアルバムが "bandcamp" からも購入可能になりました。このような形態による作品の配信も、そのキャラクターに合っていれば合理的。また各メンバーが多忙にもかかわらずこうして矢継ぎ早にリリースが出来るのもその特性故に。

森川誠一郎